えべす屋工房

色々なモノを作ります

TRONXY X5SA PROの調整

TRONXYのX5SA PROを組み立ててとりあえず使えていたので、特に調整して精度を上げようとしてこなかったのですが、ここ最近ずっと3Dプリンターの調整をしていました。

ある日、印刷を試みると上手く定着出来なくなっていました。梅雨入りしてフィラメントが吸湿してしまったせいか?ここからの戦いが長かった…。

Z軸のオフセットとフロー値

Z軸のオフセットを再調整し、Curaでフロー値を95%→100%に変更して何とか定着させる事が出来ました(^◇^;)

が、しかし…。

エクストルーダーの押出量を確認

使い始めてからそこそこ経ちますが、今更ながらエクストルーダーの押出量を測定してみました。フィラメントに印を付け100mm押し出してみました。しかし実測値は83.8mmしか押し出していませんでした。最初からこうだったのかdefaultボタンを押して設定値が書き変わってしまったのかは分かりません。押したかどうかも覚えていないので…。

印刷中に変更出来る設定画面から押出量を100%→119%に変更して印刷してみた所少しマシになりました。

毎回変更するのは面倒くさい。しかしどうやってファームウェアの方へ書き込むのか分からない( ;∀;)

ネットで調べてみても古いファームウェアのまま使っている人がいない。TRONXYユーザーのほとんどがKlipperかMarlinに書き換えて使っていました。

Marlin化に挑戦

結果から言うと駄目でした。ホーミングの際、Z軸プローブのランプが点いてもベッドが上昇し続けノズルに衝突。電源を落とすしかなくなります。調べても分からず解決策を見つける事が出来ませんでした。

先人が散々言っていた「まずバックアップを取る」をしなかったのでなかなか苦労しました。シンプルなUIだけ使っていれば苦労しなかったのですが。

ネットで拾ったTRONXYのファームウェアを使い何とか戻すことは出来ました。しかしX5SA PROの物ではなかったのでオープニングのロゴ画面が少し違う物になりました。

TRONXYの設定値変更

色々と寄り道しましたがようやく設定値の変更方法が分かりました*\(^o^)/*

TRONXYにSDカードを挿し、PCとTRONXYを接続してCura等を使って以下のコードを送ってやります。

M8512 "Configuration file.gcode"

するとSDカード内にパラメーターを書き出したファイルが出来上がります。この値を書き換えファイル名をupdate.gcodeにしてSDカードに保存します。ファイル名は関係ないかもしれませんが試していません。TRONXYにSDカードを挿し、update.gcodeを印刷してやればパラメーターが書き換わります。印刷終了後本体の電源を落として再起動してください。そのままホーミングすると止まらなくなります。

エクストルーダーの送りはM8011です。

PID Autotuneで温度の安定化

詳しくは良く分かりませんがPID制御という方法でノズルの温度制御をしているそうです。

この設定が正しくされていないと温度が安定せず印刷の品質に大きく影響します。

Pronterfaceというソフトを使って3Dプリンターと接続しPID値の設定をしました。以下のコードを送ります。

M303 E0 S200 C8

TRONXYの更新パラメーターファイル(TRONXYのサイト上にある更新ファイル)には

M303 E0 S150 C5

と書かれていました。

多分どちらでも大丈夫です。温度と測定回数が違うようです。

例) Kp: 14.103600 Ki:0.734085 Kp:67.741348

の様な値が返ってきます。詳しくは検索してみてください(^◇^;)

パラメーターファイル(update.gcode)を書き換え先ほどと同じ様にすればOKです。PID Autotuneを実行すると勝手に書き変わっていた気もします。パラメーターファイルを書き換えて保存しておけば、今後defaultボタンを押しても直ぐに設定値が戻せます。

PIDの設定値はM301です。

PIDの設定による変化

ノズル温度が安定していないとこの様な模様が現れます。

ねじピッチと同じ間隔で模様が一定間隔だったので、初めはZ軸が原因だと思いました。しかし観察しているとノズル温度の最低温度と最高温度の差が14℃もありました。そのせいでフィラメントの流量が変化してこの様な模様を作り出していました。

角が波打っています^_^;

左がPID設定後、右が設定前です。

別角度から。

ピンボケですが角の違いが良く分かります。

花瓶モードで印刷してみました。少し肌が汚いのはフィラメントの吸湿によるものと思われます。

TRONXYファームウェアアップデート

速度や加速度、押出量等のパラメーターをいじっていましたが、ネット上にファームウェアV2.18なる物を見付けたのでアップデートしてみました。

色々とファームウェアを探してGoogleで検索していたら偶然見付けたTronxyglobalというサイトにありました。 tronxy.comとtronxy3d.comとtronxyglobal.comとありますが関係性は良く分かりません。

TRONXYに問い合わせると送ってもらえるMarlinファームウェアというのがTronxyglobalにあった物なのではと思っています。

しかしTRONXYユーザーでアップデートしたらZ軸が止まらないという情報ばかりが出てきます。私がMarlin化した時の様にセンサーがONしても止まらないのかは分かりません。

とりあえずやってみよう。古いファームウェアは手に入れたので失敗しても何とかなるだろう(^◇^;)

動画に従いBootloaderを書き換えSDカードにupdateフォルダを入れアップデートしてみました。あっさりと成功。

早速動かしてみようとホーミングするとY軸が逆方向へ…。再起動してやっても同じ動作( ;∀;)

駄目かと諦め、古いBootloaderに書き換えファームウェアを古い物に戻しました。ホーミングすると先ほどと同じ様にY軸が逆方向へ…(´;ω;`)

!?Σ(゚д゚lll)

コネクターを挿していなかったのでXモーターが動いていませんでした(/ _ ; )基板のピンを抜いたり挿し替えたりするので邪魔なコネクターを抜いたのを忘れていました。

再びファームウェアをアップデートしホーミングすると正しく動作しました。Z軸のホーミング位置が左手前から中央に変更されていました。

とりあえずテスト印刷してみようと試みました。Curaで書き出しSDカードに保存して印刷するとホーミングの際Z軸が止まりません。Zプローブがベッドの外にいるのにベッドが上昇してきてセンサーが反応出来ずベッドがノズルと衝突してしまいました。従来はXYが0の地点から数十ミリ移動した所が待機位置になっていました。アップデートしてからは中央へ移動しなければならない所、移動せずにベッドが上昇してきます。

色々と試した結果、Curaのプリンター設定でG-Codeの開始という所のG28をG21の後に変更した所、正常に動作する様になりました。

新たなる問題が

ファームウェア問題が解決したのでテスト印刷をしようと、まずベッドの調整を行いました。

ここでトラブル発生!!ヽ(;▽;)ノ

ベッドの高さ調整をしても歪みまくっています。中央が基準となります。この位差があるとオートレベリングは失敗と表示されます。

これはファームウェアを弄った後のものなので0.8以下となっていますが元々のファームウェアの時は0.5以下と書かれていました。この段階ですでに0.3位高さが狂っています。正常に使えていた頃は0.1程度に収まっていました。このバージョンのファームウェアは左下が基準です。

恐らくベッドをノズルにぶつけた際にヒートベッドが歪んでしまったのだと思います。ぶつかってもノズルに押し付け続けていたので(^◇^;)

更にファームウェアをアップデートした後もベッドとノズルをぶつけてしまっていたので歪みが更にひどいことになったのでしょう。

ヒートベッドの面を削って何とかこの位になりました。これでも結構歪んでいます。中央が0となるので左下を除くと中央が一番低くなっています。

測定ポイントの間はどうなっているのか分からないので波打っていたらオートレベリングを使ってもあまり意味がない様な…。

ガラスベッドにすればまともになるのでしょうか?ガラスベッドの平面度ってどの位なんですかね?そうすると近接センサーをBLTouchにしないとなぁ。どうするかなぁ( ̄O ̄;)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です