3Dプリントしたものの表面処理
3Dプリンターで出力したものは0.1や0.2ピッチなどで積層痕が現れます。これを消すには表面をやすり掛けするなどの処理が必要になります。今回はアセトンを使用した表面処理のテストをしてみます。フィラメントの材質はABSです。
アセトンで表面処理
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal1-1024x683.jpg)
アセトンはジュンテンドーでは500mlで1,000円くらいでした。FRPのコーナーにあります。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal2-1024x683.jpg)
アセトン処理をされている方はプラケースなどに入れて行っていますが、わざわざ買うのもあれなので家にあったチョコレートの缶を使用しました。大きいものだとせんべいの缶がいいかもしれません。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal3-1024x683.jpg)
キッチンペーパーにアセトンを染み込ませ、針金で缶の底に抑えておきます。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal4-1024x683.jpg)
プリントミスした廃材でテストします。ワークは蓋側に置きます。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal5-1024x683.jpg)
缶の胴体をひっくり返してかぶせます。
しばらくすると…。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal6-1024x683.jpg)
若干表面がテカテカしています。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/01/disposal7-1024x683.jpg)
球体の方がうまくいきました。すぐ触ると表面がべた付いているので風通しのいい場所で揮発させた方がいいです。匂いがしたり、べた付いている場合は揮発しきるまで溶けるので、積層痕が残っていてもしばらくするとツルツルになります。細かい造形の場合はやりすぎないように注意してください。
まとめ
アセトンの量と気温によって処理時間が変わってくると思うので条件を変えて試してみないといけませんね。缶内の空気をぐるぐる回したり、噴霧したりといろいろ実験してみたいです。
アセトンは火気厳禁ですので取り扱いにご注意ください。換気も忘れずに!(;´∀`)
追記:2019年10月31日
このページへのアクセスが多いので、スムージングした物がその後どうなったのか写真を撮りました( ̄∀ ̄)
ただスムージング後に塗装しているので表面はABSではありませんのでご了承ください。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/10/daikon01-1024x680.jpg)
前の写真では分からなかった全貌です。実は大根だったのです。葉っぱに付いているツブツブはプリント時の糸引き跡です。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/10/daikon02-1024x652.jpg)
アップで見るとこんな感じです。緑の塗料が散ってしまっていますが…。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/10/daikon03-1024x651.jpg)
積層割れが起きています。塗装時にすでに起きていたかどうかは定かではありません。
![](https://yebesuya.work/wp-content/uploads/2019/10/daikon04-1024x652.jpg)
カーペットの上に置くと生えているみたいじゃないですか?( ´ ▽ ` )
それでは良いモノづくりライフを(^O^)/